「Hommage to K-No.III」
「秋の航 一大紺円盤の中」


第一回作品展のために作ったものです。
四季の連作の中の、「秋」の作品です。

通常、パーチメントクラフトを制作する場合は、「パーチメントでこういうものを作ろう」というのが初めにあって、コンセプトは後からついてくることが多いのですが、
今回の私の四季の4つの連作は、プロセスを逆にしてみました。
初めに「コンセプト、ストーリー、テーマ、物語、音楽・・・・」そんなものがあって、それを表現する手段として、パーチメントを使った、、、、という試みです。

「花鳥風月」を超えたこの俳句の雰囲気を表現しようと、かなりダイナミックなデザインにしました。繊細で細かい、というのがパーチメントクラフトの主だった印象ですが、それを超えたくて!
空も、海も、、、、全てが蒼い円形の中に、船で航海する、、、、そんな地球規模の句を、逆に小さな水に落ちた一葉の枯葉を船に見立てて、身近な世界から壮大な景色を想像させるような作品にしたかったのです。

水の部分は、様々な色に染めたペーパーを細い短冊状に切り、それを縦・横に組んで、水(海)の色の微妙な変化を出してみました。(ボッテガ・ベネタ?^^)これは、想像以上に難しい作業になりました。
秋の陽光を受けてキラキラと輝く水の様子を、組んだ紙の上からパール・パステルで彩色を加え、スワロフスキーをふんだんにのせました。上に重ねた水紋とは逆のカーブになるようにしてあります、水の持つ滑らかな「丸さ」を表現できているでしょうか・・・

今回のチャリティーに御協力いただきましたKyouko.Y様、有難うございました。
この作品で、壮大な秋の船出を想像していただければ幸いです。

+ 作品展出展額絵 +
オリジナル






 


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